はやり目の検査

新しい、はやり目(アデノウイルス角結膜炎)の検査キットを導入しました。今までのキットは、まぶたの裏の結膜というところを綿棒でかなり強くこすって(時には出血することも)細胞を採取し検査を行わなければならなかったため、点眼麻酔をしても痛みを伴い、幼少児には使いづらいものでした。

新しい検査キットは、ろ紙を結膜に触れさせて涙液を採取するだけでよいので、点眼麻酔をしなくても痛みがほぼなく、幼少児でも押さえつけなくて検査させてくれる子もいるくらい使いやすくなっています。検査の感度も良好で、重宝しています。

第4回九州角膜フォーラム

第4回九州角膜フォーラムに参加して参りました。一般講演は5演題ありました。細菌に対するアレルギー反応である角膜フリクテンやアデノウイルス角結膜炎(はやり目)に対しては今まではステロイド治療が主でしたが、難治例では免疫抑制剤の点眼も使用することがあるそうです。

教育講演では九州大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の澤津橋 基広先生による「アレルギー性鼻炎に対する最新の治療-主にアレルゲン免疫療法について」の講演が行われました。免疫療法の効果や注意点、新しいタイプの内服薬についての説明を聞くことができました。

特別講演では東邦大学医療センター大森病院 眼科教授の堀 裕一先生による「様々な角膜上皮障害における診断と治療」についての講演が行われました。ドライアイの分類・治療や、結膜が角膜に侵入し、非常に難治な状態になる眼類天疱瘡について、眼表面の形成手術では、口腔粘膜シートや羊膜を移植するのですが、保管が非常に簡便になるハイパードライ羊膜についての展望を聞くことができました。

最後にチャレンジ難症例という演題で、治療に難渋した3症例について佐賀大学の中尾先生、宮田眼科病院の子島先生、長崎大学の草野先生から症例提示がされました。治療方針に悩む症例でどうアプローチを行ったかを聞くことができ、非常に勉強になりました。