第19回有明眼科懇話会

第19回有明眼科懇話会に参加して参りました。12題の一般講演と2題の特別講演が行われました。特別講演⒈は宮田眼科病院院長の宮田和典先生による「Patient based medicine 角膜編」という演題で講演が行われました。宮田眼科は宮崎県の都城というところにあります。個人病院ですが大学病院並みの設備を整えた眼科病院です。

最先端の治療を行っているところですが、論文などのデータに従うだけでなく、患者さんの環境や地域性を考慮して治療を行っているところは地域医療を担う開業医にとって非常にためになる話でした。

特別講演2は埼玉医科大学眼科学教室教授の篠田 啓先生による「知っておきたい臨床ERG」という演題で講演が行われました。

ERGとは目に光刺激を行い、それに対しての網膜というところの反応を見る検査です。昔からある検査ですが、最近新しい機械ができて、検査がしやすくなっています。出血などで目の奥が見えない時や術後などに大まかですが、網膜の機能が残っているかなどを評価するのに役立つことなどについて説明されていました。

第19回 眼炎症セミナー

第19回眼炎症セミナーに参加して参りました。特別講演⒈は杏林大学医学部眼科学教室准教授の慶野 博先生による「ぶどう膜炎の薬物療法アップデート」という演題で講演が行われました。ぶどう膜炎とは眼内に炎症を生じる疾患です。なかでも、ベーチェット病など強い炎症発作を繰り返す難治性の疾患は失明に至ることもあります。

以前はステロイドや免疫抑制薬が主な治療法でしたが、効果に乏しいこともあり、治療に難渋していましたが、10年ほど前から生物学的製剤と言われる炎症物質に対して人工的に作られた抗体による治療が可能になり、視力予後が劇的に改善しました。本講演では治療の経過や評価についての説明を聞くことができました。

特別講演⒉は大阪大学医学部医学系研究科保健学専攻生体情報科学講座教授の辻川 元一先生による「加齢黄斑変性初期病変の解析」という演題で講演が行われました。加齢黄斑変性は網膜色素上皮というところに老廃物が蓄積し、出血や腫れにより視力が下がる疾患です。

加齢や喫煙、ブルーライトなどの環境要因が発症の原因になりますが、遺伝子の異常という遺伝要因による細胞死が関与しているのではないかという別の観点からのお話を聞くことができ、基礎研究の面白さを再認識することができました。

はやり目の検査

新しい、はやり目(アデノウイルス角結膜炎)の検査キットを導入しました。今までのキットは、まぶたの裏の結膜というところを綿棒でかなり強くこすって(時には出血することも)細胞を採取し検査を行わなければならなかったため、点眼麻酔をしても痛みを伴い、幼少児には使いづらいものでした。

新しい検査キットは、ろ紙を結膜に触れさせて涙液を採取するだけでよいので、点眼麻酔をしなくても痛みがほぼなく、幼少児でも押さえつけなくて検査させてくれる子もいるくらい使いやすくなっています。検査の感度も良好で、重宝しています。

第4回九州角膜フォーラム

第4回九州角膜フォーラムに参加して参りました。一般講演は5演題ありました。細菌に対するアレルギー反応である角膜フリクテンやアデノウイルス角結膜炎(はやり目)に対しては今まではステロイド治療が主でしたが、難治例では免疫抑制剤の点眼も使用することがあるそうです。

教育講演では九州大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の澤津橋 基広先生による「アレルギー性鼻炎に対する最新の治療-主にアレルゲン免疫療法について」の講演が行われました。免疫療法の効果や注意点、新しいタイプの内服薬についての説明を聞くことができました。

特別講演では東邦大学医療センター大森病院 眼科教授の堀 裕一先生による「様々な角膜上皮障害における診断と治療」についての講演が行われました。ドライアイの分類・治療や、結膜が角膜に侵入し、非常に難治な状態になる眼類天疱瘡について、眼表面の形成手術では、口腔粘膜シートや羊膜を移植するのですが、保管が非常に簡便になるハイパードライ羊膜についての展望を聞くことができました。

最後にチャレンジ難症例という演題で、治療に難渋した3症例について佐賀大学の中尾先生、宮田眼科病院の子島先生、長崎大学の草野先生から症例提示がされました。治療方針に悩む症例でどうアプローチを行ったかを聞くことができ、非常に勉強になりました。

第1回筑後眼科アップデートセミナー

第1回筑後眼科アップデートセミナーに参加して参りました。

一般講演は久留米大学の佐々木研輔先生による「眼圧の日内変動」についてでした。座位よりも臥位(寝ている体位)のほうが眼圧が上がるのですが、ヨガの体位でも眼圧が上がるものがあり、注意が必要なことがあるという報告があるなど興味深い話が聞けました。

特別講演は「症例から紐解くぶどう膜炎」という演題で九州大学の園田康平教授による講演が行われました。3大ぶどう膜炎の原因疾患として多かったべーチェット病が減少し、悪性リンパ腫が増加してきていることや先生が経験された症例でどのように診断を下していったかということが聞けた貴重な講演でした。。

第19回教育フォーラム

第19回教育フォーラムに参加して参りました。

第1部は島根大学教授の谷戸政樹教授による「超高齢化社会における緑内障診療のポイント」についての講演が行われました。現在緑内障点眼は種類が増えており、眼圧が落ち着くことも増えてきていますが、日本は高齢化が進んでおり、通院や点眼が困難になることがあるため、手術をしておく必要性についても説明されていました。

第2部は佐賀大学教授の江内田 寛教授による「眼科手術補助剤の種類と使い方」についての講演が行われました。手術中に組織を染色することで難症例でもやりやすくなったり手術時間が短縮されるような説明がされました。

第3部は筑波大学教授の大鹿哲郎先生による「楽しい前眼部診療」という演題で講演が行われました。前眼部OCTという機械を用いて緑内障における眼圧上昇の原因の精査や偏向OCTという新しい機械ではコラーゲンの線維化を検出できるようになり、緑内障術後の濾過状態の評価がなどできるようになる可能性についての説明を聞くことができました。

For the Light

第7回 For the Light に参加して参りました。

基調講演では福岡市で開業されてある、おおさと眼科クリニック院長の大里正彦先生と村上華林堂病院副院長の野下純世先生による眼内レンズ脱臼の治療法について、昔ながらの眼内レンズ逢着術と新しい手法の強膜内固定の講演が行われました。

特別講演では、最新の27ゲージという低侵襲の硝子体手術を研究開発され、現在は大阪で開業されてある大島佑介先生による日帰り網膜硝子体手術の適応と限界についての講演が行われました。これからの医療の形態や、硝子体手術の合併症と注意点についての話を聞くことができました。

視野計

新しい視野計を購入いたしました。

大学病院の緑内障専門外来や学会発表で最も使用されている、ZEISS社の視野計です。最新式のHumphrey Field Analyzer3 という機器で、検査の信頼性を表す、ゲイズトラックやヘッドトラックという機能が付いています。

また、ファスターモードという新しいプログラムが採用されており、やや検査ポイントが減るのですが、以前のバージョンと比較して、検査時間が50%と大幅に短縮できるモードが搭載されています。

楽に検査ができるプログラムが開発されたことにより、長い間同じ姿勢を保つことが難しいご高齢の方などにも、検査ができるようになりました。

ハンフリー

第7回博多眼科学術講演会

第7回博多眼科学術講演会に参加して参りました。

今回は眼感染症でご高名な、いしづち眼科院長の鈴木 崇先生の講演がありました。

コンタクトレンズの角膜障害やヘルペスウイルス感染の特徴など日常遭遇する眼感染症例について、わかりやすく説明いただけました。

パネルディスカッションでは、林眼科病院での角膜感染症症例について鈴木先生や広島大学診療教授の近間 泰一郎先生によるコメントがあり、難症例に対する考え方を学ぶことができました。

筑後ブロック眼科医会総会

筑後ブロック眼科医会総会に参加して参りました。

特別講演では当院からもよく紹介させていただく、八女公立総合病院の鶴丸 修士先生が「涙道疾患の診断と治療-乳幼児から大人まで-」について講演されました。

涙がこぼれてつらいという症状の患者様は眼科ではよく見受けられます。涙の通り道が閉塞すると、涙があふれてしまうのですが、詰まる場所により手術予後や手術法が異なることや、乳幼児の流涙で注意すべき点などについて聞くことができ、非常に有意義な勉強会でした。